ポップスとクラシックの作曲

 原です。

 今は時期的にポップスの作曲からやや離れています。
 先日書いたとおり、今はクラシックのオーケストラ曲を作っているからですが、ポップスの作曲とそれとは自分の中ではだいぶ違いがあるように思います。

 多分一番違うのは、時間の流れ方、だと思うのです。


 少し前にパッケージ・デザインをやっている友達と話していました。
 彼は元々ギタリストで曲も作っていたりする人で、昔一緒に音楽活動していたこともあります。音楽に対する造詣も非常に深い人です。

 彼とデザインや音楽の話をしていて、ポップスというのは、その存在のしかたとして絵画とか、写真とか、デザインとか、そういうものに近い、ということで意見が一致しました。
 例えば文学で言えば詩にも近いかもしれません。
 何かを時間的に積み重ねて、というよりは、一瞬の印象が何かを決定付けるタイプの表現、刹那の表現、ということです。

 クラシック音楽にももちろんそういった部分もありますが、クラシック音楽はもっと時間的な表現だと思います。
 時間の積み重ねの中で何かを表現していく音楽ということです(もちろんポップスにもそういう側面はあるのですが、どちらかと言えば)。
 それはもしかしたら、映画や、文学で言えば小説なんかと近いような気もするのです。


 これは、どちらがどう、ということではありません。ただ違いがあるということです。
 ただ、今という時代を考えると、ポップスのような刹那の表現の方に、よりアドバンテージがあるでしょう。
 30分から1時間のシンフォニーをじっくり集中して聴いて(クラシックは基本的には積み重ねの音楽なので、集中を切らしてしまうと積みあがらない)、快楽を得る、というのは今の時代だとやはり少数派になると思います。
 音楽は、映画や小説と違って、意味が存在せず抽象的なので、長い時間の集中は難しいのは当然です。


 作曲ということで言えば、どちらかと言えばポップスは感覚的、クラシックは思考的ともいえるでしょう(まあもちろんこれも互いにどちらかだけ、ということでないのは言うまでもありませんが)。
 ある程度そこで作曲者の適正は分かれるかもしれません。
 でも僕は両方好きなので、これからも基本的に両方やっていきたいと思っています。うまくいくかはわからないけど。


 ポップスというのは、サビが非常に重要です。当たり前ですね。
 多くの人にとって、その僅か20~30秒程の印象がその曲の印象そのものを決定づけるからです。

 僕は、良いサビ、というのはどういうサビなのか?ということについて、今までしばしば考えてきましたが、最近ある考えに行き着いているような気がします。それについては、また今度書きます。

 それでは。

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