プラグインについて ~その1 UAD1回目~

 また普段使っている機材についてで、今回から何回かに分けプラグインについて書く。

 ちなみにここで取り扱うのはエフェクトプラグインである。音源はまた別の機会に分けて書く。

 私は基本的にそれほど特別なメーカーのものは使っていない。まあ夥しい数のプラグインをインストールしているが、よく使うものは一般的なものが多いだろうと思う。だがまあそれでも人によっては何かしら参考になるかもしれないので書いていく。


 まず、一番よく使うメーカーは、皆ご存知のUADとWavesで、その他だとSonnox、Slate Digital、IKだ。
 この5メーカーのものを使わないで制作することはあまりない。あとEQその他いくつかに関してはDP付属のものを使っているが、ここではあまり取り扱わない。


 今回はその中でUADについて触れていきたい。回を分け、他社にも触れていく。

 まあハードウェアのシミュレートではやはりUADは外せない。まあ専用ハードを導入しないと使えないプラグインなので敷居は高いがその価値は十分ある。まあだからこそそのハンディがあっても、これだけ普及しているのだろう。


 まず私は何というか1176というコンプレッサーが凄く好きなのだ。
 自分がドラムを作る時、個人的には1176がないと自分の思うように音が作りにくい。
 掛けた時に何というか独特の粘り方というか、バウンス感のようなものがあり、それが独特のいい感じのグルーヴに繋がったりするのだ。
 1176が好きなあまり、愚かながら非常に多くのメーカーの1176プラグインを買うことになった。ざっというと、UAD、Waves、IK、NI、SlateDigital、さらにDP付属、などだ。
 その中で一番最後に手にしたのがUADだった。

 UADの前までは、色々なメーカーのものを何となく用途に分けて使っていた。
 まあこの中だと何となくIKのものが一番好きだったのだが、やはりどこかしら納得できていなかった部分もあり、結局周囲の声を聞いて生じた誘惑に勝てず、3割くらいは1176のためにUADを導入した。
 その当時は使っていたMacがMacProだったのも導入を後押しした(MacProにはPcieがある)。

 まあやはりUADの1176は良かった。正直今は戻れない感じがあり、こと1176に関しては他社は殆ど使わなくなってしまった。
 何が良いかと聞かれると難しいが、駄菓子のチョコを喜んで食べていたところに、普通の質のチョコを食べるようになると、何となく舌が肥えて平面的な駄菓子屋のチョコが美味しく感じにくくなってくる、みたいな感じだろうか。
 音の立体感とか、チャチさとか、わざとらしさとか、が僅かずつなのだが違うのだ。
 くれぐれも言っておくがこんなものは僅かな違いで、分からない人や拘らない人にはどうでも良い話だ。
 しかし、どうでもいいような細かい違いを積み上げていくのが音楽制作、特にミキシングの一つの側面でもあるのもまた事実だ。魔法はない。

 ではUADが一番本物っぽいのか、と聞かれると、私は自宅の同環境でミキシングにガンガン使うような感じで実機を使ったことがないため、比較しようがなく、知らない。
 そんなに好きなら実機を買えばいいじゃないか、と思われるだろうし、実際考えもした。
 だがまあ実際自分の自宅の中でのワークフローで実機を使っていくのは、あまり現実的ではない面もありそこには至らなかった。
 私は現在は基本的にはミックスと作曲を同時に進めるため、リコール性というのが重要だし、簡単にトライアンドエラーが出来るのも重要だ。音色を作りながら作曲する際にはコンプもどんどん入れ替え試しながら音色を作っていく。
 勿論使っていると、これは76だな、これはLA-2Aだな、これはRCompだな、みたいな判断は差す前からある程度できるようにはなってくるが、それでも色々トライしたい時があるのだ。

 なので、私は使った実感としての実機との比較はできないが、Youtube などで探せばそういう動画もあるだろう。
 私もそういうのをいくつか見聞きし、UADはそれ程悪くないように思ったが、やはり実機というのは大抵の場合何かしら超えられないものがあるのは間違いないだろう。
 まあプラグインを作るときにリファレンスにした実機がそれぞれ個体差があるのだから、そもそも似ているかどうかという問いが難しい面がある。
 だから、実機に対してどう、ではなく、プラグインとしてそれが音が良いのか、好きか、使えるか、ということだけを純粋に考えれば良いのだと思う。
 ストラトタイプのギター、とかいう感じと同じだ。1176系のコンプというところの中で、ハードやプラグイン全てひっくるめ個性や質や自分の使い勝手などを考えればいいのだ。


 話が1176で止まり過ぎたが、UADで気に入っているプラグインといえば、やはりNeve1073を挙げないわけにはいかないだろう。
 有名なNeveのプリアンプ&EQのプラグインだが、これは素晴らしい。
 重いのが難点だが、挿すだけで何らかの良い質感が入るような感じがある。
 こういう書き方は何か怪しい感じがするのも事実で、これもまた、こんな差は分からねえしどうでもいいよ、という人も多くいるだろう。
 だが私は、重いので重要なトラックだけになるが、大体通す。必要に応じてゲインで歪みも僅かに足すし、ハイシェルフも少し突くこともある。

 ちなみに私はほぼ全てのトラックに歪みのコントロールや質感の付加の意味合いで、スロットの先頭にSlate DigitalのVMRの1073を挿し、これというトラック5つくらいにはUADの1073を挿している。勿論SlateはUADが重すぎるための代替の意味もある。本当は全部UADを挿したい。

 またこれは変な使い方かもだが、2mixにも通すことも多い。2mixには本当に通すだけくらいで、ものによって、ゲインとハイシェルフとローシェルフをわからないくらいに上げる。
 通すことで何というか音の実在感のようなものが加わるのだ。立体感が出るというか。
 まあいずれにせよほんの少しの話だ。興味ない人は聞き流して欲しいし、また全トラックにUAD1073を挿せるような環境の人には意味がないのかもしれない。そこは分からない。

 あと現在私はUADのApollo x6のオーディオインターフェースを使っているので、録りの時のマイクプリとしても使えている。Unisonという機能なわけだが、非常にこれは重宝する。
 オーディオインターフェースのインがハイエンドプリアンプに化ける訳だからもの凄いテクノロジーだ。


~次回に続く~
 

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