ブラームスについて

 HPのほうにブラームスに関する文章を上げましたので、こちらに転載致します。どうぞ読んでください。 ●Brahms  ブラームスという作曲家はそれほど好きではない。  ここでは本来的には好きな音楽家について語るのだが、例外的に彼を取り上げたい。  それは私が彼の音楽を好きではないということの中に、自分自身においても、また恐らく他の人にとっても、様々な示唆やある種の真実が含まれてい…

続きを読む

レディオヘッドについて

 レディオヘッドを真剣に聴くようになったのは実は結構後になってのことだったりする。  私の周りの人達に聞くと、多くの人が、レディオヘッドに関心を持って聴いたのはOKコンピューターまでだと言う。というかそこまでがギリギリOKという感じだと。  つまりオルタナロックとしてのバンドの頃までなのだ。  私は90年のその多くを、クラシック、現代音楽、そして幾つかのジャズを聴き、学び、作る…

続きを読む

マーラーについて

 HPのほうにマーラーに関する文章を上げましたので、こちらに転載致します。どうぞ読んでください。 ●Mahler  マーラーという作曲家は、作曲を実際にやっている人の中では評価の割れる作曲家だと思う。  結局のところそれは、音楽に完成度や整合性を求めるか否かで割れてしまうのかもしれない。  もし音楽にそれらを高く求めるのであれば、マーラーはそのリストから除外されるのだろう…

続きを読む

ショパンについて

 HPのほうにショパンに関する文章を上げましたので、こちらに転載致します。どうぞ読んでください。 ●Chopin  ショパンというのは基本的には天才的な作曲家だと思う。  別に天才的な作曲家の曲が必ずしも良いとは限らない。さらに言えば、天才的な作曲家と本当の天才とはまた違う。  あくまでも私の意見だが、本当の天才の作品とは、聴く人間を問わず圧倒してくるような力を持ってい…

続きを読む

ピエール・ブーレーズ

ここ7、8年ほど全くブログは書いていなかったが、前にブーレーズに関する文章をHPの方に上げていたので、それをこちらに転記しておきます。 それなりにちゃんと書いたので読んでください。 ちなみに今後は少しは更新しようとも思い始めてます。 ●Boulez  遅ればせながらだが、ピエール・ブーレーズが死んだ。  訃報を耳にして、やはり改めて自分の中では思い入れがある作曲家…

続きを読む

アルバム制作のこと

 原です。  前にも書いたが、元サンダルバッヂ同士の山野直人とのプロジェクトを進めている。  仕事に追われながらも、空いた時間を使って少しづつ、しかし着実に前には進んではいる。  これまでにこのプロジェクトの為の曲は相当な数を書いているが、二人ともが完全に納得できるもの以外、ボツにしながら曲作りしている。  ボツになる理由はさまざまだが、多いのは「様式のつまらなさ」が最も多い理由…

続きを読む

映画「ウルトラマンサーガ」の劇伴作曲を担当しました。

原です。 この度、映画「ウルトラマンサーガ」の劇伴作曲を担当しました。 劇場公開は3月24日から全国で公開になります。 是非劇場に足を運んで観てみて頂けばと思います。 キャストも豪華で主演にDAIGOさん、他にも杉浦太陽さん、つるの剛士さん、そしてAKB48から秋元才加さん、宮澤佐江さん、梅田彩佳さん、増田有華さん、佐藤すみれさん、小林香菜さん、島田晴香さんなど、その他に…

続きを読む

新しいユニットを結成

 原です。  またまた大変久しぶりです。   報告というとなんですが、新ユニットを作ります。  メンバーは同じ元サンダルバッヂの山野直人と二人でです。  実はこれ、ずっと前からやろうやろうと言っていてなかなか実現できなかったプロジェクトです。もう10年近くも言ってたような気がします。  当面ライヴの予定はなく、とりあえず仕事の合間を縫って、音源制作に専念いたします。…

続きを読む

再開・師匠の死

 原です。  いろいろ理由があってブログを中断していましたが、再開しようと思います。   きっかけになったのは、師匠の死です。  僕は今までたった一人にだけ、音楽を教えてもらったことがあります。  音大の時に2年間、大村哲弥さんという作曲家にです。  その先生が、先日、57歳という若さで亡くなりました。  僕は彼に作曲を習って、初めて「音楽の原理」…

続きを読む

音楽の言語化、ということ

 原です。  基本的に、僕は理屈っぽい方だろうと思う。  僕は、自分の感じたことを言語化したいという気持ちが強い。  ただ当たり前のことだが、全てのことが言語出来る訳がないし、その必要もない。  僕は言語化できなかった何か、というものが一番大事なのだと思っている。  そのために逆にどんどん感じたことを言語化していくのだ。  面白いのは、そうすると言語化でき…

続きを読む

Re-を初演、その後

 原です。  少し報告が遅れましたが、3月10日、青葉台フィリアホールにて、『クラリネット・アンサンブル《ヘキサゴン》衝撃の瞬間Vol.4』で、委嘱新作「Re -」が初演されました。  非常な難曲だったこともあり、演奏家の方々には大変な苦労をお掛けしたとは思います。  改めてここでお礼を言いたいと思います。  正直に申せば、演奏が納得がいくところまで仕上がったとは言えませんが…

続きを読む

日本の現代音楽

 原です。  90年代くらいまでは、日本の現代音楽、というジャンルが、存在していたように思う。  日本の現代音楽というのが、他の国の現代音楽とは違った、独特な何かだったのだ。  過去形で書いているのは、今はそれが薄れてきているように思うからだ。つまりヨーロッパやその他の地域の現代音楽と、今の若い世代が書く日本の現代音楽はあまり差がなくなってきた、ということだ。  僕はこれを否…

続きを読む

ポップ・ミュージックのサビ

 原です。  今までの仕事柄、ポップミュージックの世界の友達や音楽仲間が多いので、彼らが作った曲を世に出る前に聴かせてもらい、批評を求められることが、結構ある。  僕はその際には、基本的になるべくニュートラルにジャッジするように心がけるが、最終的には難しい。  やはり好みというのが入ってしまう。  それを前提にした上で、僕は意見を彼らになるべく率直に伝えるようにする。  ポ…

続きを読む

新曲を構想し始める

 原です。  新曲を構想している。  今回は室内楽のアンサンブルものを考えている。  編成は非常に悩んでいるところだ。編成を自由に決められるのなら、それ自体が曲の根幹となるアイディアに結びついているべきだから。  とは言っても僕の場合は書く前に考えすぎると身動きが出来なくなるタイプなので、とりあえず思いついたもののスケッチをしはじめている。  そこからプランを徐々に固めていきた…

続きを読む

ベートーヴェンのピアノソナタ

 原です。  最近ほぼ毎日の日課にしているのが、ベートーヴェンの32のピアノソナタを一つ一つ楽譜を見ながら聴いていくことだ。  なぜ今更そんなことをしているのか、というと、自分でもよく分からない。  ただ今自分が考えている論理と感覚の関係を、ベートヴェンという最も西洋の論理性を象徴する作曲家の曲を聴いて、見直してみたかったのかもしれない。  僕が持っているCDが番号順に並…

続きを読む

最近好きな作曲家、Unsuk Chin

 原です。    名前は10年以上前から知っている作曲家で、最近聴き始めややハマリ気味の作曲家が、Unsuk Chin(ウンスク・チン)という韓国の作曲家です。  僕が大学の時に師事していたのは大村哲弥さんという作曲家です。  その大村先生の師匠にあたる人が二人いて、一人は世界的にも有名なイサン・ユンという韓国の作曲家、もう一人もやはり同じ韓国のスキ・カンという人です。  ウン…

続きを読む

委嘱作品を納品

 原です。  期日に無事、委嘱作品を納品した。  本当に最後の最後まで、楽譜の校正をやっていたけどね・・・、それでも最初の音出しの時にミスが見つかるんだから、恐ろしい。  第1稿からまたさらにだいぶ加筆し、結局9分弱くらいの曲になった。  様式的には自分の今までの書き方とはだいぶ違うやり方をしたので、いろいろと学ぶことも多かったし、技術的に習得した部分もそれなりにあったとも思う。…

続きを読む

作曲する時の勇気の話

 原です。  とりあえず委嘱作品の第1稿を書き上げた。  クラリネット6本による、約8分ほどの作品だ。  これを叩き台にし、修正を加えて、楽譜の浄書に入る。  今回の曲は今までの自分とは違う何かを出せたように思う。  前回のオケの曲が、素の自分を出しきった曲だったので、違うところに自分が向わねばならなかった。  例によっていろいろ反省は残るが、それは仕方ない。反省が残…

続きを読む

ガブリエル・フォーレ

 原です。  最近は委嘱作品の作曲に集中している為、ほとんど音楽も聴かないし、ピアノも弾かない。  基本的に本当に集中して作曲する時は、いつもそうなる。  ただこのところ、ただ一つだけ作曲する前にいつも弾いているのがG・フォーレの「小ミサ曲」だ。  僕は自分自身、信仰は持っていないのだが、宗教合唱曲が非常に好きで、よく聴く。  そもそも合唱曲が好きで、その中でも宗教曲という…

続きを読む

1日で数小節づつ・・・

 原です。  このところクラリネットアンサンブルのための曲の作曲に集中している。  毎日それなりに勤勉にやっていはいるのだが、進行は遅々としている。  今回の曲は前回のオケの曲とは違い、夥しい量の音を積み上げて作曲しているため、1小節書くだけでも非常に時間がかかる。  基本的にこの曲はテンポが80で4/4拍子の曲なので、1小節が約2.5秒という計算になる。  今書いてい…

続きを読む

クラリネットアンサンブルからの委嘱

 原です。  少し前に、あるクラリネットアンサンブルから作曲の委嘱をもらったので、空いた時間を見つけながら書いています。  クラリネット6本という編成です。  この間書いたのがオーケストラだったので、音色のパレットの多彩さという意味では、正反対の編成と言えます。  もともとクラリネットという楽器は好きな楽器です。  非常に幅広いダイナミクスを持ち、音域は非常に広く、音色…

続きを読む

一人でやる即興とイメージの話

 原です。  僕はピアノを始めたのは遅いのですが、始めてからすぐ、そして今まで続けていることに、「何も決めないで弾く即興」というのがあります。  全く何も決めずに延々とピアノを弾いていくわけです。時には1時間くらい続けて弾くこともあります。  こういう遊びは、まったくピアノ的なものと言ってもいいかもしれません。他の楽器では一人でここまでこういうことで楽しむことは出来ないでしょう。  …

続きを読む

WEBの音楽

 原です。  最近では、特に企業の広告WEBサイトだと、音楽が付けられていることが結構あるので、そういう仕事の依頼が来ることがある。  ちょうどこの間もこういう仕事が来て、さっき確認したら無事アップされているようだった。  この手の仕事の難しい所は、もちろん例外もあるだろうが、基本的にはあまり音楽が主張しすぎてはいけないところだ。  もちろん音楽が主導していくタイプの広告のありか…

続きを読む

ライフワークとしてのピアノ曲の作曲

 原です。  僕はこれまでずっと、ある意味ライフワークとして、ピアノ曲を年に数曲書いてきています。  それは自分の作曲の火を絶やさない為の、なんていうか、筋トレみたいなものです。  ですので、基本的には何も考えないで、肩肘張らず、自分の好きなように書きます。  結果全くその時の自分が正直に映し出されるかたちになるので、今の自分の状態をそこから知ることが出来たりもするわけです。 …

続きを読む

ピアニカ

 原です。  僕のベッドの傍らには、いつもピアニカが置いてある。  それを演奏して楽しんだり、レコーディングに使ったり、ということもたまにはあるが、主には作曲に使うのだ。  例えばベッドでボーッと寝そべっていると、音楽が浮かぶときがある。  良さそうなものだったら、脇にある五線紙に書き取っておくのだが、残念ながら自分の音感が追いつかないパッセージやハーモニーなども、特に無調の…

続きを読む

楽譜とCDを仕入れ

 原です。  久し振りに沢山CDと楽譜を仕入れてきました。  主に現代音楽のオーケストラ曲ばかりです。  自分は、一時期現代音楽から身を遠ざけていました。  28歳くらいのころ、それまで全てを投じてやってきていた現代音楽の作曲に行き詰まりを感じ、ポップミュージックに転向したわけです。  その後はサンダルバッヂでのメジャーデビューなどもあり、キーボーディストとしてポップスの世…

続きを読む

芥川作曲賞を聴く

 原です。  芥川作曲賞をサントリーホールに聴きに行きました。  芥川作曲賞というのは、昨年度に演奏された全ての日本人のオーケストラ曲のなかからノミネートされた3曲をあらためて演奏して、最も優れていた作品に賞を送るというものです。  自分が最近オケを書いたこともあって、聴きに行ってみたのです。  3作品がノミネートされていたのですが、どれも全く違った作品で、聴いていて非常に面白か…

続きを読む

完成

 原です。  やっとオーケストラ曲が完成した。  完成まで長かった。しかし終わった。  自分は常々、集中力には自信があったつもりだ。  しかし過去にこれほど集中したことがあっただろうか、と思う。  一日作曲をすると、本当に疲れすぎて動けなくなり、決まって背中や首が痛んだ。  座ってパソコンに向っているだけなのに、全身に異様に力が入ってしまっていて、その結果痛んでいるような…

続きを読む

オーケストレーション終了

 原です。  ようやく書いているオーケストラ曲のオーケストレーションが終了した。  長い道のりだった。  後は楽譜を浄書する作業が残っている。  色んな意味で自分の今まで持っている何かを踏み越える作業だった。  しかしだからと言って非常に完成度の高い曲になった訳ではない。  とにかく自分の耳に聴こえた音を、なるべく既成の何かに捉われないようにして、一つ一つ記していった、それだ…

続きを読む